対面が苦手でもできる電話カウンセリング

 対面で話すのが苦手な人にとって、臨床現場でのカウンセリングは大きな課題となり、それが看護師として働く上で苦手意識につながることも珍しくありません。しかし、臨床で働くのは自分にとっては厳しいと感じたときであっても、医療や看護の知識を活用して働く場所を確保できるのは看護師の特権です。

 とは言え、知識があっても対面のコミュニケーションが苦手な人にとっては、カウンセリングを仕事として選びたくないと考えてしまうのはもっともなことでしょう。しかし、コミュニケーションを対面で行うのは無理であっても、相手の姿が見えていなければ大丈夫だという人はいます。看護師として現場で電話対応をしているときに、自分が普通に話せているのに気づく人もいるのです。電話越しでは問題ないということがわかると、それを活かして仕事をすることも可能になります。

 例えば、電話カウンセリングの仕事は看護師が求められていることが頻繁にあるからです。各種クリニックを中心として、患者からの電話に無料で応じるサービスが提供されるようになってきているため、その人員確保のために信頼できる看護師を起用するというケースが多くなっています。対面でのコミュニケーションが苦手な看護師にとっては活躍できる場所であり、電話で行う仕事を選ぶことによって成功を遂げている人も多いのです。そのため、電話カウンセリングの仕事は、看護師の経験を活かして働ける転職の方法として良い選択肢の一つになっています。